薬草「当帰葉」を活用するため、兵庫医科大学と包括連携協定を締結
お知らせ|2022.09.15
薬草「当帰葉」を使った様々な取り組みを実施するために、兵庫医科大学と有馬温泉 太閤の湯は、2022年9月14日(水)に包括連携協定を締結しました。
兵庫医科大学監修による「当帰葉」薬草湯の提供、当帰葉を食材としたメニューの提供、太閤の湯敷地内「官兵衛古道」での当帰栽培や兵庫医科大学生による当帰葉ワークショップの開催などが予定されており、当帰葉の有用性を広く知ってもらい、お客様の健康増進につながる「ヘルスツーリズム」を振興いたします。
(左)株式会社有馬ビューホテル 代表取締役社長 入谷泰正 (右)兵庫医科大学 野口光一学長
<包括連携協定の概要>
◆目的
薬草「当帰(とうき)葉(よう)」栽培プロジェクト振興のために連携し、有馬温泉と有馬地域の自然を活用するために双方のノウハウを共有します。兵庫医科大学は薬草「当帰葉」に着目し薬草の新しい価値を研究、開発商品を展開しています。「有馬温泉 太閤の湯」は「温泉浴」を通してお客様の健康増進を図り、ヘルスツーリズムの振興を目指しています。今回の包括連携協定により、有馬温泉を訪れる旅行者にとって、従来からの「温泉浴」とともに新たに導入する「当帰葉」薬草湯による更なる健康改善が期待されます。
◆太閤の湯での取り組み
・ヘルスツーリズムを振興する大規模集客施設「有馬温泉 太閤の湯」で兵庫医科大学監修による「当帰葉」薬草湯を提供し、薬草の認知度向上を図ります。
・日本三名泉有馬温泉の療養泉の効用に加え、太閤の湯の多様な温浴設備で「当帰葉」薬草湯を活用することにより、入館者の健康増進に寄与します。
・当帰葉を料飲施設の食材としたメニュー開発を実施します。
・太閤の湯敷地内「官兵衛古道」に薬草園を整備して当帰を栽培し、兵庫医科大学生による当帰葉を使用したワークショップを開催します。
≪参考資料1≫
・「当帰」(とうき)
【品種名】大和当帰 【科名】セリ科シシウド属
【特性】多年草(冬季休眠、地上部は枯れる) 【草丈】20㎝~50㎝
当帰(とうき)は、その根が古くからさまざまな漢方薬に使用されている生薬です。冷え性、月経不順、貧血などの婦人薬の主原料となり漢方処方にも多く用いられています。2012年1月23日付「医薬品の範囲に関する基準の一部改正」により、「医薬品的効能効果を標榜しない限り医薬品と判断しない成分本質リスト」に当帰の葉が掲載され、食材として活用できるようになりました。当帰の葉は根と同様に、血管拡張作用のあるアデノシンを含み、冷え性、肩こり、更年期障害などに対する改善効果が期待されます。食品や入浴剤として、日常生活で楽しんでいただける健康と美容に良い新しいジャパニーズハーブです。
≪参考資料2≫
・「もっと兵庫の薬草を知ろう、広めよう、味わおうプロジェクト」
兵庫県は、過疎化、高齢化等の進展により、多自然地域を中心に活力が失われつつある地域で、自主的・主体的な取り組みによる賑わい創造や活性化、農業振興、定住、空間活用等を促進するため、全庁をあげて「地域再生大作戦」として再生を総合的に支援しています。そして、地域創生・地域再生の取り組みを持続的に展開していくために、地域・大学・行政・専門家等が連携し、地域創生に資する活動の拠点施設を圏域ごとに設置するとともに、大学連携による地域創生活動を支援する「大学等との連携による地域創生拠点形成支援事業」を実施しています。(兵庫県公式Webサイトより抜粋)
兵庫医科大学の「もっと兵庫の薬草を知ろう、広めよう、味わおうプロジェクト」
- 活動地域 兵庫県丹波市山南(さんなん)町
- 活動拠点 丹波市立薬草薬樹公園
- 活動目的 薬草産地を活性、「当帰の葉」を実用的に普及、当帰に親しみ健康になる生活提案
- テーマの内容
「知ろう」
薬草の歴史や効能、活用法を知り、現在の生活や健康維持に生かす知恵を学ぶ。
「ふるさと教育」として山南町の子供たちが地元の薬草を学び誇りにする。
大学では当帰葉の新しい価値を研究し、開発商品の販売促進に繋げる。
「広めよう」
「当帰葉」を食品や料理として商品化する企業と共同開発する。
丹波市、神戸市で開催するイベントで「当帰葉」やプロジェクトを紹介する。
「味わおう」
「おいしい薬草教室」「薬草を食べよう!」イベントを企画し当帰葉料理や当帰葉食品を食す機会をつくる。大学生、児童、連携団体メンバーなどさまざまな年代の経験や感性で当帰葉を使った料理を作る。
※画像は全てイメージです。
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